今回はCIBC銀行主催の2024年予測ウェビナーの経済の部分について配信します。

【カナダ経済については。。。】

Benjamin Tal氏は「良いニュースは悪いニュースで、悪いニュースは良いニュース」と説明。カナダ中央銀行はインフレーションより不況を好むとし、米連邦銀行との差を説明。

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ブログアーカイブより: CIBC 2024年マーケット予測 パート1

【国内は既に不況。。。でも超緩やかランディング達成】

カナダは一人当たりの消費が既に4%低下しており、事実上の不況に突入。消費者は今までの貯蓄とクレジットカードを大幅に使い込み、コロナ禍中の巨大な貯蓄は既に消化済み。GDPも既に0%台に到達し、「超」ソフトランディングが発生したにも関わらず、大衆はこの状況に気が付いていない。さらに、
・ビジネスオープンニング率はマイナス。
・既存融資残高は大幅に下落。高金利状態が消費者に精神的圧力を与えている。
・販売用住宅供給数は緩やかに上昇しているが、融資支払いが不可能な状況が継続中。例えば、トロントの投資用マンションの55%はキャッシュフローがマイナス。

住宅販売は春頃から回復し始め、秋頃には金利の低下と共に再度活発化するだろう。住宅需要は移民の増加と着工物件の少なさで高いレベルを継続。

米国連邦銀行(Fed)カナダ中央銀行(BoC)の戦略の違いが引き起こすGDPの差は大きい】

GDP成長率では、米が4〜5%をキープする中、カナダはほぼ0%。BoCは金利操作で経済成長を操作する一方、Fedは債務の発行によって経済成長を促している。

2024年世界経済成長率
国連経済社会局(UN DESA):世界経済状況・予測
世界銀行:世界経済見通し

カナダとアメリカの住宅ローンの違い
カナダ:期間 3、5、7年
アメリカ:期間 30年

よって、BoCの金利変動による国内経済への効力はアメリカの2倍!米の方が経済成長を促しやすいが、米の合計債務額も既にGDP額に達し、既に経済減速が始まっている。また、サプライチェーンも米同様、国内生産割合が上昇し(約80%)、輸出入によるGDPへの影響が減少。ここでもBoCの影響力が増加。

【住宅ローン金利】

住宅融資金利率は前年から30%上昇、家賃は8.5%。住宅関連の支払い(金利支払い、家賃、仲介料等)はインフレ率計算の約30%に匹敵。しかし、Tal氏はこの定義だと、1)経済を減速するために金利上昇を行うと、2)金利支払い額が増し、3)インフレ要因になり、BoCのマネタリーポリシーは基本的に矛盾していると批判。さらに現時点での食料・資源・融資をマイナスしたCPIは0.8%に達しており、不況を裏付けていると説明。

よって、支払い能力の低下を理由に需要は今後も下降傾向にあるが、2024年の春頃には今までの留保需要も表面化し、2024年の秋には金利の低下と共に需要が再浮上すると予測。しかし、供給量不足からこの需要は短期的なものになるだろうと補足。

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ブログアーカイブより:経済状況で出口戦略は変化するか?

【給料支払いも長期平均値に達成】

雇用市場ではコロナ禍中に起きた大きな転職動向も収束し、現在の転職組と定職組の給料格差も長期平均差の2.5%で落ち着いている。よって、給料変動は落ち着き、今後はデフレ傾向が進み、給料レベルも下降し始めるだろうと示唆。

【その場合、金利はいつ下がるのか???】

これら状況から、デフレが始まっているのは明白。BoCも完全にインフレ傾向が消えるまでは金利変動には取り組まない為、現時点では金利変動は考えられない。

しかし、Tal氏は2024年の年末までに現在の5.00%から150bpts下がり、3.50%に到達、2025年上半期に2.75%(長期ニュートラル率は2.50〜2.75%が賢明)を達成するだろうと予測。

この変動は企業利益率にも影響し、企業生産率と効率化を投資家から求められる事で一層効率の良い企業成長が得られる様になるだろうと説明しています。

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