“街の雰囲気、人の流れ、車通り、建物の装い、テナントの種類、街の発展性など
街の人の知識が詰まっている。。。それを理解し設計の良さを知る”

街の散歩をしている時にもう一つ見る所はやはり建物ですね。バンクーバーの場合には住んでいる街なので、そんなに頻繁に建物が建て直しされる事もないですが、特にコロナ禍以降ではお店の変わり映えには注意してみる様にしています。例えば、空き店舗の数や場所、そして店舗空き期間は一般的借り手市場を理解する上でも重要な情報です。また、新規店舗の業種や開店までの期間などで需要や市場の流れが見えてきます。

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建築家の隈研吾さんが設計した、バンクーバー・ダウンタウンにあるコンドミニアム。

例えば、バンクーバーの場合には、ロブソン通りと言う観光客やレストランが集中する人気通りがありますが、一昔前はお土産屋さんが集中していました。今では、Aritzia、Zaraをはじめとする若者向けブティック、無印良品などの生活用品店や日本食を含めた各種のエスニックレストランが立ち並んでいます。特に韓国系のお店やラーメン店は目立ちます。コロナ禍以前のロブソン通りは常にバンクーバー市内でも一・二を争うほどの高額賃貸で貸し出していた目抜通りですが、コロナ禍の影響ですっかり買い物客も減り、空店舗も多く出ていました。

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バンクーバー発祥、ヨガウェアで人気のルルレモンから見たロブソン通り。

特にレストラン系飲食店やブティック系の店舗が空き店舗になり、2年ほど空家状態だった店舗も少なくありません。一時期は賃料もだいぶ低下してテナント誘致が進んだそうですが、コロナ禍最中は経済的インセンティブだけでは、変化はさほどなかった様に思います。結果、歴代的な空店舗数が現れ、略奪を防ぐ為に多くの店舗の窓はベニヤ板で覆い被されていました。あの時は散歩と称して状況を見に行っても、見るに余る光景だったのを覚えています。ここから得られる状況や感覚は、体験して歩いてみなければ凄まじさは分かりません。

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2023年、カナダから撤退したアメリカの百貨店Nordstrom (ノードストローム)。

この様な中、最近(2023年春)は飲食店への足並みも殆ど戻っており、以前のコロナ禍状況を取り戻す様な勢いです。歩いていても、質の高い人気店は、イートインでもテイクアウトでも長蛇の列が出来ています。人気店では夕食時の予約を取るのが困難なぐらいです。(お店が予約で定員オーバーという状況もさる事ながら、従業員不足で需要を賄えないという実情もあります)同時に、街全体ではマリワナ販売店(BC州ではマリワナ販売は合法な為)がすごく増えた様に感じます。これも一種の経済状況を反映した影響だと思います。

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観光客に人気のジャパドッグ・ロブソン店。
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ランチ・ディナーで行列の絶えないJINYA Ramen Bar。

この様に街中を歩くことで得られる感触は、経済政策上困難な状況は継続しており、消費者の胸中には経済に対しての不安は存在するものの、消費意欲は存在し消費者の動向はコロナ禍が抜けた事による今までの消費「不可」状況の反動が出ている様に思います。と同時に、現在は1)完全な二極化が更に進んでいる事、2)物品購入よりも、飲食(旅行なども含めた)など今まで制限が掛けられていた消費形態に赴き掛かっている感じがします。

これら傾向はハイレベルでの感覚によるものですが、歩いて消費者動向や店舗などの状況を見ることで「生」の現状を感じ取ることが出来ます。もちろんリテールだけでなく、オフィスビル街の「賃貸」サインや人の出入りを観察する事で、同じ感覚が得られます。そして、「散歩」も一回だけ行うのではなく、定期的に散策して、変化を見比べる事で流れが理解できる様になると思います。

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