前回に引き続き、NAIOP朝食会より、今回はインダストリアルとリテールについてご報告します。

【インダストリアル業界の変化は地殻変動なみ!】

数年前まで$8psfだった賃料も去年には$24psfまで上昇し、空室率も物流施設を中心に1%以下まで下落したインダストリアル業界ですが、コロナ禍時期の先の見通しが不透明だった状況は多少回復され、「なんでも借り入れる」環境は峠を越えました。現在は空室率も3%まで上昇していますが、未だ窮屈な状況が続いています。

投資家や企業は警戒しつつも楽観的スタンスを維持しており、売買は継続しています。最大の疑問点は、現在の高金利環境の中で、どのような投資戦略に基づいて購入判断を下しているかです。また、ESGが注目を浴びる中、B・Cクラスの施設が今後どの様な対応を迫られるかに大きな注目が集まっています。

同時に、インダストリアル物件の用途にも近年大きな変化が見られます。
・オートメーション
・高度な清潔設備
・サプライチェーンの変動

などから、各賃借業者の需要床面積は大幅に増床。同時に、バンクーバーの土地状況は限られており、既に投資としては数字が極めて困難な状況にあることは以前のブログでも触れました。しかし、”今後も継続した需要が存在する”と見る、元コリアースカナダのトップ仲介業者で現在自分のファンドを運営するパネリストは、現在のカナダ中央銀行の金利が5%である状況でも、賃料が将来的に上昇する仕組みになっている物件ならば、5%以下のキャップレートでも物件購入を継続すると述べ、バンクーバーの基本的な強さを表明しました。

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ブログアーカイブより: 不動産の市場サイクル

【リテールは最もアクティブで魅力的】

カナダの平均占有率は97%に達しており、地域のモールではキャップレートも6.5〜7%で売買される中、これら施設には余剰土地が多く存在し、更なる開発ポテンシャルが購入意欲を誘っています。BC州内陸部などでは、近年の人口流入により特に大規模な開発が行われています。

リテール業界は土地重視(構造やデザインに対して)であり、eコマースの発展とともに変化が続いており、施設の変化は人々の住宅事情にも影響を与えています。例えば、消費者は既に運転して買い物に行く事を拒んでおり、モールの駐車場は空き地化。また、複合住宅施設では、モールが「我が家のキッチン」化しており、エレベーターに乗ってコーヒーを買いに行く手軽さが求められています。(特にDINKs)

今後もこの傾向は継続すると見られており、既存のモールも今後は更に変化していくと予測しています。

【まとめ:バンクーバーの不動産を一言で言うと???】

バンクーバーの不動産経済は以下の3つが共通語です:
・金利
・資本
・信念(Conviction)

一年後の金利状況についても、現在の5年国債(3.625%)を維持するという意見と、3%を下回る程と言う予測が出ていました。個人的には、この夏から金利の降下が始まり、1年後には3.25%程度で落ち着くと予測しています。

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ブログアーカイブより:不動産的街歩きの際のポイント

【朝食会後のコメント】

バンクーバーの不動産はこのブログでも話してきましたが、独特で簡単な市場ではありません。アメリカ市場のように物件が豊富ではなく、区画整理もなされていないまま人口が増加し、今後更に用途や需要が荒々しく変化していくと考えています。しかし、この様な成長中の市場だからこそ、投資チャンスが豊富に存在すると我々は見ています。今後も密着型投資戦略でこのバンクーバーという市場を楽しんでいきます。

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