初めまして!

KM Pacific Investments Inc.でアシスタントをしているYoshiと申します。

今回が初めてのブログ投稿となります。これからもブログを書いた際は、特に期待をせず、暇つぶしに読んでいただけると嬉しいです!

先日、2022年最初のNAIOP主催の朝食会が開催されましたので、今回はその模様をブログでお伝えできればと思います。

普段、NAIOP朝食会のレポートブログは上司(Koji Masuda)が執筆しているのですが、今回は、NAIOP初参加 and ブログ初執筆 and 不動産勉強中 の三拍子のビギナーとなりますので、専門的な説明や分析はなく、個人的な感想文となりますのでどうかご了承くださいませ。

それでも読んでいただけるという方がいましたら、大変嬉しい限りです!5分ほどで読める分量ですので、どうか最後までお付き合いください。

それでは、Ready GO!

1)NAIOPとは?

まずは、前回の記事(NAIOP朝食会レポート: バンクーバーオフィス市場)が昨年の11月にまで遡りますので、NAIOP自体を初めて耳にする方や覚えていない方もいると思いますので、『NAIOPとは?』というところからご説明させていただきます。

既にご存知の方はぜひ、読み飛ばしくださいませ!

NAIOPとは、『National Association of Industrial and Office Properties』の略となります。簡単に言うと、北米を中心とした商業不動産に特化した団体です。そのため、主にインダストリアルとオフィス物件を取り扱っており、その関係者で構成されています。

つまり、バンクーバーやシアトルで商業不動産を取り扱う弊社にとって、そのような団体が朝食会を主催しているのであれば、うってつけであり参加しない理由がありません!

以上がNAIOPの簡単なご説明になります!

2)タイムテーブル

それでは、実際の朝食会についてお話させていただきますと、以下のような構成となっていました。

7:00-7:30 Coffee & Networking Reception
7:30-8:00 Breakfast
8:00-9:00 Presentation and discussion between panelists

まずは、7:00からスタートするという朝の早さ!(部活の朝練並)

普段は9:00からの出勤ですので、「寝坊するのでは??」と前夜から本当に心配になりました。しかし、「仕事ができる人は朝が早い」や「朝が1日のうち最もクリエイティブな思考ができる」とよく言われますし、このような時間設定なのですかね??

7:30までは、食事会場が開くまでコーヒーを飲みながら、取引企業や知り合い同士で談笑されているように見受けられました。恥ずかしながら、私は特に知り合いがいるわけではありませんので、上司の知り合いに、『Nice to meet you』と軽く挨拶するだけとなりました。

そして、すぐに食事会場のドアが開き、10人ほど座れるテーブルが20卓ほど配置されており、私たちは誰も座っていないテーブルに着席。

すると、上司の知り合いである数名が横に着席し、すぐに私たちのテーブルは一杯になりました。(受付時に既にグループが出来上がっていた且つアジア系の方々はほとんどいませんでしたし、誰も私たちのテーブルにこないのではと内心思っていました笑)

着席後は、朝食が準備され司会の進行が始まるまでテーブル間でバンクーバーの不動産市場について情報共有が行われました。

そして、8:00になり司会の挨拶、三名のパネリスト(機関投資家、不動産会社CEO、プライベートイクイティ)が紹介されました。

かなり長々と書いてきましたが、やっとビギナーなりの朝食会の本題に入ります!

3)朝食会のディスカッション

今回の朝食会では、下記のようなアジェンダで進行しました。

1. Vancouver Trend
2. Multi family
3. Office
4. Industrial
5. Retail
6. Wish and Prediction from panelists

最初に、バンクーバー全体として、原油価格の高騰移民政策による人口・経済成長によってインフレがますます高まっていることがあげられました。それに伴い、不動産市場においても需要が高まり、家賃や建築費用も上げざるをえない状況となっています。バンクーバー市場はネガティブレバレッジとなっています。また、どのセクターにおいても言えるのが、Cap Rateはバンクーバーが他の都市よりも圧倒的に低い状態となっています。

オフィスの家賃においても、Fundamentalに加えて、特にSpeculationの部分の値段が高くなっており、貸し渋りな状況です。また、将来に強気な姿勢を持ち長期的な視野を持つ人々が多いため、売却する物件もなかなか現れない状況となっています。

インダストリアルやリテールでは、E-commerce需要の急増について触れられました。インダストリアルにおいては、オンラインショッピングに伴う物流倉庫、梱包施設の需要がますます高くなっています。バンクーバー全体の使用可能スペースは、0.9%であり、ほぼ無に近い値となっています。そのため、平均賃料においても$16.33/sq ftまで上昇しています。また、Retailにおいても、E-commerceが In Storeでの売上を超えたデータが開示されました。

最後のWishとPredictionにおいては、パネリストによるそれぞれの見解を聞くことができました。Wishでは、トランクルーム、Agricultural Land Reserve(ALR)からホテル、ライフサイエンス、ヘルス系企業のため改築など様々な声が上がりました。そして、Predictionでは、3名ともに2022年はコロナウイルスにより今後どうなるか予測できないという見解を述べられていました。しかし、予測が難しい時期の中でも、彼らなりに、家賃が安定する、建築費用がピークになる、Cap Rateはそんなに変わらない、ライフサイエンス・ヘルス系の成長などそれぞれの意見を聞くことができました。

以上で、ざっくりですが朝食会のディスカッションは終了いたしました。

4)朝食会の感想

ここからは朝食会に出席して感じたことを述べたいと思います。

まずは、正直に出席者の方々の勢いに圧倒されました。会場にいる誰もがとても優秀に見えました。バンクーバーでは普段スーツ姿で歩いている人を見かけないので、今回一斉に200人ほどの人数がスーツをきて集まる場に身を置くことで、自分がここにいて大丈夫なのかと感じるほど圧倒されました。

隣の椅子に座っていた某大手商業不動産会社の方は、朝食会最中に電話やEmailがたくさん届いておりとても忙しそうに見えましたが、彼からは強く自信に満ち溢れていることを感じました。

また、パネリストの発言を通してやはりライフサイエンスやIT系がホットな分野であるということを再認識いたしました。成長産業である彼らを満足させる高い質のインダストリアル&オフィスを開発または改築することが、不動産価格が高いバンクーバーでは欠かせない条件だと感じました。

そして、何よりも、今回のブログにおいても上司が普段書いているNAIOPレポートのような不動産に関する分析や解説がほとんどないように、不動産知識不足を痛感いたしました。

この朝食会で感じたことや刺激をただの経験にするのではなく、「経験以上のもの」となるように今後頑張っていきたいと思います。

また、朝食会後のレビューではこのようなことを学びました!

5)情報のオーナーシップ

朝食会では、新聞やインターネットなどでは得ることができない「生きた情報」を手に入れました。しかし、その情報は決して正しいとは限りません。情報をすぐに鵜呑みにするのではなく、疑いながら真偽を確かめる必要があります。

そのためには、たくさんの人と話したり、様々なメディアで調べたりして、多くの情報を仕入れ、比べなければなりません。そして、自分なりにその情報の真偽を確かめることで初めて「知恵」となり、情報の「オーナーシップ」を獲得することができます。

不動産投資において、マーケットの分析や予測能力は欠かせません。そのためには、真偽が混沌した様々な情報がありふれた現代の情報化社会では、メディアリテラシーや情報のオーナーシップを持つことが大切です。

抽象的な話を書いてきましたが、まずは新聞やニュースを読んで、自分の人生や職場にどう影響するのかということを考えることから始めたいと思います!

長々となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

KM Pacific Investments Inc.
Yoshi