今回は大学生の勉強に焦点を置いてお話ししたいと思います。ご存知かもしれませんが、「MBA」という称号は付かないものの、経済学部から提供されている修士課程は、経営学のみではありません。例えば、私の母校であるUniversity of Washington(ワシントン大学)では、情報システム、テクノロジー経営(Technology Management)、会計(Professional Accounting)、企業分析やサプライチェーンなど、私も内容がよく分からないものがあります。(笑)それだけ需要は細分化し、大学院でも専門性を求められてきているという事なのかもしれません。もちろんこの他に、一般的に知られる経営大学院(MBA)や管理職用経営大学院(Executive MBA)があります。ただ、EMBAは需要が限られてくる為、提供大学の数も国内ではだいぶ減るのが現実です。EMBAはやはりそれだけの経営者レベルで即戦力になる中間管理職やCレベル(代表権を持つ役職)人材の育成を求められる為、大学側としてもそれだけの人材と資源を求められるからです。

以前の関連記事(大学留学について)では、システムなどについて書きましたので、今回のブログではEMBAを受講した一人の生徒として体験したことの感想を書きたいと思います。

1)大学院生活

前回のブログでもコミットメントが大きかったことは書いた通りです。その通りで、大学院で本当にこの世の終わりほど勉強しました。今まで勉強から遠かったこの人間が、寝る暇も惜しんで教科書を読み、テキストを事前にまとめ、書き取ったノートを書き直し、宿題をこなしました。長女がまだ小さかったにも関わらず、家族との時間以上にチームメートと時間を過ごす日々でした。なので、家に帰ると家族はすでに寝ており、娘が部屋に入ってきたことで朝を迎えることもよくありました。でもやはり娘の為、家族の為ということが原動力になったのは言うまでもありません。

この2年間を生き残る為には、生徒自身のスタミナも大切ですが、同じ程に精神面での支援がとても貴重になると実感しました。日々過ごすチームメートとは共に勉強し、ご飯を食べ、勉強後には飲み会に行き、メンバーの家族との食事会やピクニックなどもあったりと盛りだくさんです。そして大学の方からも、あえて家族を交えた社交を可能な限り取り入れるようにと薦められていました。それだけチームとの時間及び学問に束縛されるという事でした。

2)大学院生活での心の拠り所

しかし、この様に家族との時間以上に時間を費やす仲間でも、家族との絆以上に結束するのは難しかったですし、家族以上のものになるべきでないというのもチーム全員で共有していました。だからこそ、自分の疲労が最大限に達した時(絶対にそういう時は2年の間に来ます)、精神的に弱くなった時、家族との時間が少なくなり寂しくなった時など、色々な状況が訪れますが、自分の心の拠り所があるのはすごく大事な事だと思います。家族(特に奥さん、旦那さん)の深い理解は必須ですし、深い理解度がある人でないと、これだけ我儘に勝手をやっているのに(家族よりチームとの時間を過ごし、お相手との時間も取らず(取れず))、自分が弱っている時には頼るというのは、お相手にとって受け入れ辛いと思います。だからこそ、大学院での勉強は大学生自身だけの2年間でなく、夫婦(恋人同士)の共同作業だと本当に思いました。実際、配偶者の中には「二人三脚」と言って旦那さんを150%支援する奥さんがいたり、「奥さんの夢を精一杯支援するだけだよ。それにたった2年だけじゃないか。僕ら夫婦の人生はもっと長いんだよ」という感じで、ただただ脱帽なコミットメントを示す配偶者ばかりで、正直西洋人の「死によって離れるまで(‘Til Death Do Us Apart)」という結婚の誓いの力強さ(もちろん日本人の方々の中にもたくさんいらっしゃると思いますが)に圧倒された事を、18年経った今でも覚えています。

まあこれは自分の結婚が離婚に終わった経験をしているために、個人的に思っているだけなのかも知れませんが、本当に素晴らしいと思いました。そしてそれ以上に、そんな思いが出来るお相手に巡り合えた事をすごく羨ましく思いました。(笑)

3)結論

人生の中で倒産など金銭的障害を伴わない経験で(僕も倒産は経験した事ないです(笑))、ここまで人間の絆を試す事は稀だと思います。例えば、家族の病気や入院等が同じような影響をもたらすかもしれません。大学院は学問上の成長だけでなく、人間的な成長をさせてくれるとても貴重な経験でした。私としては、この様な素晴らしい体験が出来るのであれば、ぜひお勧めしたいと思います。きっと自分を見直すだけでなく、ご家族や愛する人たち、職場を含めたチームメートに対する新たな尊敬と有難みを感じる経験になると思います。

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