では、このような状況で次世代への教育方針についてどうするか?そして、日々世界が短縮化する中(物理的な大きさではなく、情報取得までの時間の差など)では、各地域の環境だけでなく、世界情勢と子供達が置かれた状況を理解する事が必須です。そして、以前のブログでも書きましたが、その環境提供と動機起案は親の責任だと私は思っています。

1)今後の世界や社会で生き残るために大切なこと

我が家の場合、今後も日本国外が主な居住場所になり、事業の中心も海外になる為、海外での生活を継続した形を考えることが重要な優先事項です。しかし、私は学識上の知識が優先されるべきでは決してないと思っています。もちろん先にお話ししたように、入場券を得る事は大切です。しかし、今後の世界や社会で生き残るためには「サバイバル感覚」を得ることの方が大事だと思っています。実際、娘の学校では毎年2〜3つの家族が一学期から一年間かけて世界各地の体験旅行に子供たちを連れ出しています。次女の同級生の中にも、東南アジアからインドまで横断した家族や、現在家族揃って車でヨーロッパを横断している家族もいます。もちろんこれを実行するのは容易な事ではありません。そして、親の仕事もリモートで行うと同時に、子供たちが帰国後に留年しない為にも、学校の代わりに授業を引き継いで教える事が求められるので、親の負担は半端なものではありません。ただここのポイントは、海外では実体験型教育の価値が重んじられ、学校を休学してでも世界に出る必要性を遂行しているという事です。

実際、小学生の子供達を見るだけではそれ程変化はないかもしれません。しかし、この積み重ねは大きく、将来の人間構成に大きな影響をもたらすと自負しています。まさにローマ帝国一夜にしてならず、です。

2)枡田家次女の教育例

では、カナダ生まれの現在12歳の次女に対してどのような教育をしているのか、少し説明させてください。この夏までは日本の小学生だったので、1年から6年生までの5年間(コロナが激しかった一年を除き)、カナダの学校が夏休みの間の数週間だけ、私の母校である日本の小学校に体験入学をさせてもらっていました。この体験入学の目的は、学問上の知識習得ではなく、文化や日本人のお友達を作り仲良くなる事です。ですから極論を言えば、特に学校に毎日行く必要はないと思っていました。それ以上に、社会を見る事にそれだけの価値がありました。その中でも、今年の夏には東京・原宿の竹下通りデビューをしましたが、娘が驚きと刺激や体感する事の多さに興奮していた事は言うまでもありません。彼女の中では、クレープを食べ、プリクラを撮ったり、今時の子が着るような洋服屋さんに入ったり、雑貨屋さんに出入りしていただけかもしれません。でも、その違いや興奮が娘の生きた教育になります。「竹下通りという所は。。。」に始まって、日本のコンビニの便利さや、商品の豊富さ、値段の安さ、道を歩いている同世代の子どもたちの格好や話題、流行り。。。全てが彼女に吸収されていくのです。今はそれで良いと思っています。

そのうち自分でアルバイトをしてお金を稼ぐようになれば「(日本の同世代が)どうやってやりくりしているのだろうか?」、「何をどこで買っているのだろうか?(どんなお店が流行っているのか。。。消費者動向)」、「どこから情報を得ているのだろうか?」などへ意識が発展し、答えを求めていく姿勢が生まれると思っています。そしてこれが社会人になり、例えば弊社で新規事業などを開発していく時に、「求められていても、供給されていないものは何か?」、「必要な情報はどこへいけば得られるのか?」などを探し出す鍵になると思っています。

一人の親としては、毎夏日本へ帰る我が子を見て、吸収量は大きく、文化の違いもすでに理解しており、相手によって臨機応変に対応ができていると思います。子供の中には、地球人として自分の立ち位置を考えている12歳が存在しているのです。

3)親(家族)の役割

このような足を使った地道なサバイバルビジネスは、明日から突然やろうとしても出来ません。動く事はできても感性が研ぎ澄まされていないから、何を見たら良いのかが分からないと思います。そのため、私は決して知識詰めの教科書勉強が、この先の人生を生き延びる為の第一優先順位ではないと思っています。もちろん、前半でもお話ししたように「入場券」を得る事は大事です。「入場券」がなければ自分で参加するかの是非も決められません。しかしそれは必要最低限の条件であり、それで満足していてはいけないのです。

そして同時に子供たちの感受性や好奇心を旺盛にさせる為には、親が一緒に動き経験する必要があると私は思っています。一緒に動き回る事で、同じものを見て、感じて、意見の交換やチームワークを育めるようになります。そして、家族の大事さや愛情の温かみにつながっていくと私は自負しています。しかし、残念な事に、日本の親は忙しすぎて、日々の生活に追われ過ぎており、人生の生きる質(Quality of Living)が低すぎると思います。私も事業を営んでいる身だからこそ、娘と一緒に日本に6週間も滞在出来る訳ですが、その間も仕事はしていました。夜間に仕事をして、日本の昼間には日本での仕事をし、その合間に主夫業をこなしていました。(笑)

このような柔軟性を持てる職務環境を遂行出来る事が、日本の将来の子供達の発育と、世界に目が向けられる将来の大人を育てる上でも一番大事な事だと思います。私の中では、一番大事な教育は家庭内にあると思っています。それは家族が提供するもので、学校でも塾の講師でもないと思います。学校も塾も結局は他人です。経済の方式で話せば、お金を払えば知識の勉学は与えてくれます。しかし、子供達の将来を心底一番に考えて、自分を犠牲にしてまでも動いてくれるのは親だけです。そして、親ほど子供の性格や癖を理解している人もいないはずです。

ポイントは、家庭はそれだけ大事な環境だという事です。そして、家族が一緒になって学ぶ事ほど、子供の成長を促す環境は存在しないと自負しています。

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