今回のカナダのエキスパートへのインタビューは、日本の4大会計事務所に値するMNP LLP(MNP 有限責任事業組合)、民間企業サービス部のパートナーであるMark Hoag氏に会計士についてのお話を聞いてみました。

このブログでは2週にわたって、Hoag氏による
1)会計士になった経緯
2)会計基準や変化
3)会計基準がもたらすカナダの国際性について
をご紹介したいと思います。

まずHoag氏が会計士の道に進もうとした経緯について聞いてみました。

1)会計士になった経緯

Hoag氏は子供の頃からトロントの野球チームであるトロント・ブルージェイズが大好きだったそうです。Hoag氏は今でも大ファンである事を強調していましたが、当時の球団オーナーが会計士だったことが彼の人生に大きなインパクトを与え、会計士でもこの様な球団を所有出来るという事実と可能性が浮かんだそうです。

これにより会計士という職への見方が変わり、会計士はただ単なる数字入力係ではない事に気がついたそうです。そして、この可能性がずっと学生時代のHoag氏の脳裏に焼きつき、会計士の道に進んだそうです。

その様な中、Hoag氏の仕事上の満足や達成感について聞いた所、彼の答えは弊社のような中小企業の現状を鋭く突いた答えでした。

Hoag氏のクライアントの殆どは、弊社の様なオーナーオペレーター(雇われ重役集団ではない、所有者経営事業体)だそうですが、弊社同様その様な企業ではCFOが欠員しており、財務・税金的プラニングや判断力を持ち合わせていないそうです。

なので、このような企業は会計士であるHoag氏へアドバイスを求めてくるそうです。問われる問題も専門性も様々な事から、仕事の内容にも刺激を感じ、日々のハンズオンな問題解決に取り組む事で、各企業の成長に関わりながら各課程を見ていく事がHoag氏にとっても幸せな事だと話してくれました。

私も会計士という仕事は正直バックオフィスの裏方というイメージが数年まで大きかったですが、現職でCFO(最高財務責任者)を探し続けながら、企業の成長を支える資金の使い方をHoag氏に財務的・会計的面から相談に乗ってもらったりすると、会計処理や会社の財務計画を前向きに、かつスマートに行うことの重要性を日々痛感する様になりました。

しかし、専門家達と付き合う事で学んだ事は、全専門家との有効な関わり方や彼らの問題解決への貢献度は、顧客自らの基本的知識の事前習得と専門家の「正しい」使い方で変わるという事です。

これは以前、恩師の弁護士に言われた事ですが、専門家に会うには専門家が正しい答えを出しているのかを顧客が判断出来なければいけない。細かい事は判断出来なくとも、考え方や過去の経験の引用方法などを理解し、「正しい質問」を顧客がしなければいけない。違う日本の弁護士には「言われた事を全て鵜呑みにするのではなく、出された答えやアドバイスに対して質問し弁護士と議論出来なければ、経営者としての資格はない」と言われました。

これらアドバイスは本当に貴重だと思っていますし、現在も教わった方法で専門家と接する様にしています。

例えば、私も一つの質問をする時には、トピックについて予備知識を得るだけでなく、各角度からの返答の可能性を考えます。そしてそれら可能性を示唆した質問をする様にしている為、一時間数万円掛かる専門家の能力をフルに活用し、先の先まで考えて貰った返事を得る様にしています。そうする事で、複数回になるところの質問が最低回数に終わり、結果的にコストも抑えられます。

さて前半はここまでにして、続きは来週にしたいと思います。

今日も気持ちの良い1日をお過ごしください。

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